近所の人に頼れる|ファミリー・サポート・センターは有償の相互援助【令和8年度】
共働き世帯やシングルマザー・シングルファーザーも含め、こどもの預かりを頼みたい人と、預かってくれる人が会員になり、市町村が仲介する有償の相互援助の制度です。
ファミリー・サポート・センターってどんな制度?

依頼会員と提供会員、2種類の会員がいる理由
| 会員の種類 | 役割 | 登録に必要なこと |
|---|---|---|
| 依頼会員 | こどもの預かりの援助を受けたい人 | 会員登録(センターが少なくとも年度に一回、登録内容を確認・整理します) |
| 提供会員 | こどもの預かりの援助を行いたい人 | 会員登録に加えて、緊急救命・事故防止などの講習の受講(国が参考として示すカリキュラムは合計24時間が目安) |
| 両方会員 | 預かってもらうことも、預かることもする人 | 依頼会員・提供会員、両方の手続き |
| 講座項目 | 講師の例 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 保育の心 | 保育士・保健師 | 2時間 |
| 心の発達とその問題 | 発達心理の専門家 | 4時間 |
| 身体の発育と病気 | 小児科医 | 2時間 |
| 小児看護の基礎知識 | 看護師・保健師 | 4時間 |
| 安全・事故 | 医師・保健師・保育士 | 2時間 |
| こどもの世話 | 保健師・保育士 | 2時間 |
| こどもの遊び | 保育士 | 2時間 |
| こどもの栄養と食生活 | 栄養の専門家・管理栄養士等 | 3時間 |
| 事業を円滑に進めるために | センターのアドバイザー等 | 3時間 |
利用できる活動の内容
- 保育施設の保育開始前や保育終了後のこどもの預かり
- 保育施設等までの送迎
- 放課後児童クラブ終了後のこどもの預かり
- 学校の放課後のこどもの預かり
- 冠婚葬祭や他のこどもの学校行事の際のこどもの預かり
- 買い物等外出の際のこどもの預かり
利用料はいくら?
ファミリー・サポート・センターは、ボランティアではなく1時間ごとに決まった謝礼を支払う有償の相互援助です。国の要綱では「相互援助活動に対する報酬は、原則としてその会員間で決定するものである」とされていて、市町村が会則などで目安の額を定めることができるしくみになっています。
| 時間帯 | 1時間あたりの料金(千代田区の例) |
|---|---|
| 月〜土 9時〜17時 | 900円 |
| 月〜土 7時〜9時・17時〜21時 | 1,100円 |
| 日曜・祝日・年末年始 | 1,100円 |
国の要綱には、市町村がとくに力を入れて取り組める「ひとり親家庭等の利用支援」という項目があります。実施するかどうかは市町村が決めるため、すべての市町村にあるわけではありません。
- ひとり親家庭等が利用する場合、提供会員を優先してマッチングする
- 早朝・夜間・宿泊・休日の受け入れなど、提供会員の活動時間の制限をなくす
- 提供会員に対して市町村が助成を行う(利用者の負担を抑えるねらい)
- 事前の顔合わせなど、外出が困難なひとり親家庭等に対して自宅等への訪問を行う
※以下は2025年12月に千葉市の公式サイトで確認した制度例です。金額や対象範囲は変更されることがあります。実際の利用前に、必ずお住まいの市区町村の最新情報をご確認ください。
| 世帯区分 | 助成割合 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 全額 |
| 市町村民税非課税世帯 | 全額 |
| 市町村民税所得割非課税、または課税額が一定額未満の世帯 | 半額 |
| 児童扶養手当を受給している世帯等 | 半額 |
利用開始までの流れ

- 会員登録: お住まいの市区町村のファミリー・サポート・センターで、依頼会員として登録します(窓口や電話、オンラインなど、方法は市区町村によって異なります)。
- アドバイザーとのマッチング: アドバイザーが、依頼内容に合いそうな提供会員を探して紹介してくれます。
- 事前打ち合わせ(顔合わせ): 実際に預ける前に、依頼会員・提供会員・こどもの三者で顔合わせを行います。自宅の様子やこどもの性格、注意点などをすり合わせる大切な機会です。
- 利用の申し込み: 預かってほしい日が決まったら、提供会員に直接連絡し、日時や内容を確認します。あわせてセンターにも連絡します。
- 活動当日: 打ち合わせずみの提供会員に、約束した時間・場所で預かってもらいます。
学童保育との使い分け
| 比較の観点 | 放課後児童クラブ(学童保育) | ファミリー・サポート・センター |
|---|---|---|
| 預かる場所 | 決まった施設(クラブ室) | 提供会員の自宅や児童館等(会員間の合意による) |
| 預かる人 | 放課後児童支援員等の職員 | 講習を受講した提供会員(地域住民) |
| 使い方の目安 | 放課後・長期休みを継続的に | 学童の前後やお休みの日など、すきまを埋める形 |
| 申し込みの単位 | 年度単位の利用が中心 | 依頼したい日ごとに提供会員へ依頼 |
利用するときの注意点
依頼会員の登録や、提供会員との事前打ち合わせをすませていないと、当日いきなり預かってもらうことはできません。使う予定がまだなくても、先に依頼会員として登録しておくことをおすすめします。
ファミリー・サポート・センターの基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | ファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業) |
| 実施主体 | 市町村(特別区・一部事務組合を含む。委託運営の場合あり) |
| 対象 | 乳幼児・小学生等のこどもを育てる人(共働き世帯・ひとり親世帯とも対象) |
| 利用料 | 会員間で決定(時間帯・市区町村によって異なる。例: 千代田区は1時間900円〜1,100円) |
| ひとり親家庭等への配慮 | 優先マッチング・時間制限の緩和・利用料助成など(実施は市町村による) |
| 申込窓口 | お住まいの市区町村のファミリー・サポート・センター |
| 公式サイト | https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/family-support |
併用できる他の支援制度
公式情報・問い合わせ先
- 制度の全体像: こども家庭庁「ファミリー・サポート・センター」ページ(https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/family-support)
- 利用の申し込み・料金の確認: お住まいの市区町村のファミリー・サポート・センター窓口
※本記事は令和8年9月時点の公表情報をもとに作成しています。ファミリー・サポート・センターの実施状況、利用料、ひとり親家庭等への利用支援の内容は、市区町村によって異なります。最新情報は、お住まいの市区町村の担当窓口でご確認ください。
ファミリー・サポート・センター(子育て援助活動支援事業)のよくある質問
ファミリー・サポート・センターは無料の制度ですか?
ひとり親専用の制度ですか?
父子家庭でも利用できますか?
当日、急に預かってほしいときも頼めますか?
学童保育(放課後児童クラブ)とはどう違いますか?
ひとり親家庭向けの利用料助成はありますか?
きょうだいを一緒に預かってもらえますか?
病気のときも預かってもらえますか?
会員登録そのものに費用はかかりますか?
この記事の情報は 時点のものです。 制度の内容は改正や自治体の運用によって変わることがあります。お手続きの前に、お住まいの市区町村の窓口や公式サイトで最新の内容をご確認ください。
次に読む
この記事で触れている関連制度
本文のなかで出てきた制度です。あわせて使えるかどうかは、それぞれの記事と窓口でご確認ください。
- サービス放課後児童クラブ(学童保育)共働きやひとり親家庭の小学生を、放課後や長期休みに預かってもらえる制度です。シングルマザー・シングルファーザーの家庭も対象で、ひとり親であることを理由に優先的に利用できる自治体もあります。利用料は自治体・クラブによって異なり、安くなる仕組みがある場合もあります。
- 手当児童扶養手当子どもが18歳に達した日以後の最初の3月31日まで(障害があるときは20歳未満まで)、生活費の手当がもらえる制度。シングルマザー・シングルファーザーの家庭が対象です。第1子は月額最大48,050円で、支払いは奇数月に年6回、2か月分ずつまとめて振り込まれます。収入によって全額もらえる人と一部だけの人がいます。
- サービスひとり親家庭等日常生活支援事業シングルマザーやシングルファーザーが、病気や仕事、学校などで家事や育児が一時的にむずかしくなったとき、家庭生活支援員に来てもらえる制度です。利用料は負担するのが原則ですが、生活保護世帯や住民税がかからない世帯を無料とする自治体もあります。額は自治体が決めるため大きく異なり、大阪市・千葉市のように世帯の状況に応じた段階的な料金(1時間150円〜300円)の自治体もあれば、横浜市のように無料の自治体もあります。まずは市区町村の窓口に相談してください。
同じ「サービス」のほかの制度
- 東京都サービス都営住宅の優遇抽せん(ひとり親世帯)都営住宅の抽せんで、ひとり親の世帯は通常1つの抽せん番号が7つ割り当てられる「乙優遇」の対象になります(優遇倍率7倍)。実際に当たる確率は募集戸数や応募状況によって変わります。対象は年2回(5月・11月)の定期募集のうち「世帯向(一般募集住宅)」で、入居人数2人以上、シングルマザー・シングルファーザーで配偶者がおらず、同居家族が全員20歳未満の自分の子どもであることが条件です。家賃は世帯の収入で決まるので、住まいにかかるお金を大きく下げられます。
- 千葉県サービス千葉県営住宅の入居募集(ひとり親世帯=特枠世帯)千葉県営住宅の空き部屋抽選で、シングルマザー・シングルファーザーの世帯(特枠世帯)は一般世帯より当たりやすくなるよう配慮されています。倍率の数値は公表されていませんが、募集は年4回(4月・7月・10月・1月)、月収158,000円以下などの条件を満たせば申し込めます(この月収額は「給与所得控除」等を差し引いた後の額で、手取り月収そのものではありません)。
- サービスJR通勤定期乗車券の割引(特定者用定期乗車券)児童扶養手当を受けている世帯の人(シングルマザー・シングルファーザーも対象)は、JRの通勤定期乗車券を3割引で購入できます。市区町村長が発行する特定者資格証明書と購入証明書が必要です。
この記事に間違いや分かりにくいところがあれば、お問い合わせから教えてください。
← 制度一覧にもどる




