栃木県の制度
受講料無料で資格が取れる|栃木県の就業支援講習会は4講座・面接あり【令和8年度】
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この制度は栃木県にお住まいの方が対象です。全国共通の制度と併用できます。

みさき藤井先生、実は介護の資格を取って正社員として働きたいと思っているんですけど、学校に通うお金がなくて諦めかけていたんです。栃木県に住んでいるひとり親でも使える制度ってありますか?

藤井先生それなら栃木県が行っている「ひとり親の方を対象とした就業支援講習会」が力になれるかもしれません。介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・医療事務・調剤薬局事務の4つの講座を、栃木県が(公財)栃木県ひとり親家庭福祉連合会に委託して開いていて、受講料は無料、教材費・受験料は自己負担です。

みさき無料なんですか! 栃木県内に住んでいれば、市でも町でも関係なく申し込めるんでしょうか。

藤井先生はい、そこは栃木県のよいところです。県のページには「県内在住のひとり親家庭の母、父、寡婦の方」とだけ書かれていて、市・町を問わず県内在住なら対象になります。ただし良いことばかりではなく、正直にお伝えしておきたい弱点もいくつかあります。順番に見ていきましょう。
栃木県の就業支援講習会とは

藤井先生まず制度の全体像を確認しましょう。正式名称は「ひとり親の方を対象とした就業支援講習会」で、栃木県が(公財)栃木県ひとり親家庭福祉連合会に事業を委託する形で実施しています。
栃木県公式ページより
「受講料は無料。ただし、教材費及び受験料等は自己負担あり。」

藤井先生全部で4つです。介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、医療事務、調剤薬局事務の4講座で、それぞれ会場・定員が異なります。次のセクションで詳しく見ていきましょう。
4つの講座の内容(令和8年度)


藤井先生栃木県公式ページと、令和8年度の案内チラシに載っている内容を表にまとめました。

みさき介護職員初任者研修だけ会場が5か所もあるんですね。

藤井先生そうなんです。初任者研修は宇都宮のほか真岡・小山・栃木・足利にも会場があるのが、この講習会のよいところです。県内の比較的広い範囲に会場が散っているので、宇都宮まで通うのが難しい方でも近くの会場を選べる可能性があります。一方、介護福祉士実務者研修は宇都宮の1会場だけなので、遠方にお住まいの方は通学の負担を考えておく必要があります。

藤井先生宇都宮市にお住まいかどうかで、定員の枠が分かれているからです。宇都宮市も、同じ講習会を市の事業として、同じ(公財)栃木県ひとり親家庭福祉連合会に委託して実施しています。宇都宮市在住の方向けの枠は別に決まっているので、宇都宮市以外にお住まいの方は「宇都宮市在住以外の方」の列、宇都宮市にお住まいの方は「宇都宮市在住の方」の列を見てください。案内チラシも「宇都宮市在住の方向け」と「県内(宇都宮市在住以外)の方向け」の2種類に分かれています。

みさき医療事務と調剤薬局事務の会場は、どうなっていますか?

藤井先生ここは注意が必要です。栃木県公式ページは「宇都宮・小山の2会場」としていますが、令和8年度の案内チラシと申込用紙では会場が宇都宮だけになっています。小山での受講を考えている方は、申し込む前に必ずセンターに確認してください。

藤井先生令和8年度のチラシに出ています。初任者研修はスクーリング14日と実習2日、実務者研修は介護過程Ⅲが6日と医療的ケアが2日です。医療事務・調剤薬局事務は教室によって異なります。曜日も教室ごとに違う講座が多いので、通える日程かどうかは申し込み前に確認してください。

みさき介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修って、何が違うんですか?

藤井先生介護職員初任者研修は、介護の仕事に就くための入り口となる研修です。一方、介護福祉士実務者研修は、実務経験ルート(実務経験3年以上+実務者研修修了)で国家資格の介護福祉士をめざす方が受けることになる、より進んだ研修です。令和8年度の案内チラシでは、実務者研修は初任者研修かホームヘルパー2級の修了者が対象とされています。まず初任者研修で介護の仕事を始めて、働きながら実務者研修に進むという流れを考えている方にとっても、この講習会は使いやすい作りになっています。

みさき医療事務と調剤薬局事務は、資格を取ってすぐ働けるイメージですか?

藤井先生はい。どちらも医療機関や薬局の窓口・事務の仕事に直結しやすい研修です。介護と違って体力的な負担が少ないので、選択肢の1つとして考えている方も多い分野です。次は、対象になるかどうかを確認していきましょう。
対象になるか(市町を問いません)

みさき私は離婚してひとり親になったばかりなんですけど、対象になりますか?

藤井先生栃木県のページには「県内在住のひとり親家庭の母、父、寡婦の方」とだけ書かれていて、離婚・死別といった事情による絞り込みは書かれていません。母子家庭・父子家庭のどちらでも対象ですし、寡婦の方も対象に含まれています。

藤井先生栃木県の公式ページにも、令和8年度の案内チラシにも、所得に関する条件は書かれていません。

みさきそれはありがたいです。じゃあ、栃木県内に住んでさえいれば、宇都宮市でも足利市でも那須町でも関係ないってことですよね。

藤井先生そのとおりです。市・町を問わず栃木県内在住であれば対象になります。宇都宮市にお住まいの方も対象で、変わるのは定員の枠だけです。栃木県には「県内11町の住民だけ」といった対象の絞り込みがある制度もあるのですが、この就業支援講習会にはそうした絞り込みが書かれていません。ここは栃木県に住むひとり親にとって、素直に朗報だと思います。

みさき良い話が続きますね。次はお金の話を聞かせてください。
受講料は無料、でも自己負担もあります

藤井先生ここは正確にお伝えしたい部分です。栃木県の公式ページには、はっきりとこう書かれています。
負担金等(栃木県公式ページ原文)
「受講料は無料。ただし、教材費及び受験料等は自己負担あり。」

みさき受講料はタダだけど、教材費と受験料は別ってことですね。

藤井先生そうです。受講料は無料ですが、教材費・受験料は自己負担になります。具体的な金額は県公式ページにも、令和8年度の案内チラシ(「講習会により、金額が異なります」とだけ記載)にも載っていないので、申し込み時にセンターへ確認する必要があります。テキスト代や受験料は講座ごとにかかるので、無料という言葉だけで安心せず、事前にいくらかかるかを確認しておくことをおすすめします。

みさき医療事務や調剤薬局事務も、資格試験を受けるときの受験料は自分で払うんですね。

藤井先生はい。研修を修了したあと、民間資格の試験を受ける場合はその受験料も自己負担です。受講料が無料になる分、浮いたお金を教材費・受験料に回す、という考え方で予算を立てておくと安心です。もし教材費や生活費そのものが心配な場合は、あとでご紹介する母子父子寡婦福祉資金貸付金も選択肢になります。

みさきわかりました。次は、さっき先生が言っていた「弱点」について、詳しく聞きたいです。
定員がとても少なく、面接があります

藤井先生ここは特に大事な点なので、まとめてお伝えします。
申し込む前に知っておきたい弱点
①定員は少なく、宇都宮市にお住まいでない方の枠は4講座合計17名(初任者研修6名・実務者研修3名・医療事務5名・調剤薬局事務3名)、宇都宮市にお住まいの方の枠は合計14名(同じ順に5名・4名・3名・2名)です。どちらも決定前に面接による選考があります。②定員になり次第、受付が締め切られます。③受講料は無料ですが、教材費・受験料等は自己負担です。④開講日は会場によって異なり、栃木県公式ページには具体的な日程が載っていません。

みさき定員はかなり少ないですね……。面接もあるって聞くと、ちょっと緊張します。

藤井先生そうですね。申し込めば必ず受けられる講座ではないことは、はっきりお伝えしておきたいです。特に介護職員初任者研修は会場が5か所と多い分、応募が集まりやすい可能性があります。面接で何を聞かれるかは公表されていないので、電話のときに聞いておくと安心です。

みさきちなみに、栃木県のページとは別の場所に、違う定員が書かれているのを見つけたんですけど……。

藤井先生よく気づきましたね。委託先の栃木県母子家庭等就業・自立支援センターのページには、介護職員初任者研修11名(内5名は宇都宮市在住者)、医療事務8名(内3名は宇都宮市在住者)のように書かれています。これは県の枠と宇都宮市の枠を合わせた人数です。県公式ページの初任者研修6名と宇都宮市在住の方の5名を足すと11名、医療事務は5名と3名で8名になり、ぴったり合います。なお、そのページの実務者研修8名と調剤薬局事務4名は足し算が1名ずつ合いませんが、同じセンターの令和7年度のお知らせでは7名と5名で合っています。

藤井先生宇都宮市以外にお住まいなら、栃木県公式ページの数字です。宇都宮市にお住まいなら、宇都宮市のホームページに載っている令和8年度のチラシの数字を見てください。どちらの場合も申込先は同じセンターで、定員は変わることもあるので、申し込み前に電話で確認してください。栃木県母子家庭等就業・自立支援センターの電話番号は028-665-7801です。

みさきなるほど、住んでいる場所で見る数字が違うんですね。最後は電話で確認するのが確実ですね。

藤井先生そのとおりです。次は、この講習会と全国の高等職業訓練促進給付金との関係を整理しておきましょう。
高等職業訓練促進給付金との関係


藤井先生以前の記事で紹介した
高等職業訓練促進給付金は、看護師や保育士、介護福祉士などをめざして
6か月以上、養成機関に通う間の生活費を支える全国制度でした。条件を満たす場合、月額の上限は最大14万円です。

みさきはい、覚えています。あの制度は「学校に入ったあと」の生活費を支える制度でしたよね。

藤井先生そのとおりです。今回ご紹介した栃木県の就業支援講習会は、それとは少し立ち位置が違います。この講習会そのものが、介護や医療事務の資格研修を受講料無料で受けられる場で、6か月以上の養成機関に通わなくても、比較的短い期間で資格取得や就職をめざせる制度です。

みさきじゃあ、栃木県の講習会だけで完結する人もいれば、その先に進む人もいるってことですか?

藤井先生はい。医療事務や調剤薬局事務の資格を取ってすぐ就職する方であれば、この講習会だけで目的を達成できます。一方、介護福祉士実務者研修を修了して、その後さらに介護福祉士の国家資格をめざす方や、看護師など6か月以上の養成機関に通う資格をめざす方は、通学中の生活費として
高等職業訓練促進給付金を使えないか、あわせて確認するとよいでしょう。この講習会は「無料で資格の入り口に立つ」段階、高等職業訓練促進給付金は「長い養成機関に通う間の生活費を支える」段階、と役割分担をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

みさき段階が整理できました。次は開講日について教えてください。
開講日はまだ公表されていません

みさき講座っていつから始まるんですか? 今から準備しておきたいので知りたいです。

藤井先生ここは正直にお伝えしなければなりません。栃木県公式ページには「2026年4月開始コースより順次各会場で実施。会場により開講日などが異なるため、詳細はお問い合わせください。」としか書かれておらず、会場ごとの具体的な開講日は公表されていません。

みさきえっ、日程が分からないんですか。それだと予定が立てにくいです。

藤井先生おっしゃるとおりです。ここで「毎年だいたいこの時期に始まる」といった推測を書くと、実際の日程と食い違うおそれがあるので、あえて書きません。開講日はセンターに直接問い合わせが必要です。それが唯一の確実な方法です。申込期間は2026年4月1日から2026年12月28日までですが、受付は4月から順次で、定員になり次第締め切られます。時期によってはすでに定員に達している講座もあるかもしれないので、早めに問い合わせておくことをおすすめします。

みさきわかりました。じゃあ、実際に申し込む流れを教えてください。
申し込みの流れ
ステップ
- 栃木県母子家庭等就業・自立支援センター(028-665-7801)に電話し、希望する講座の会場・開講日・最新の定員を確認する(お子さんの託児が必要な場合は、その有無もこのとき聞いておく)
- 案内チラシの申込用紙(2ページ目)に記入して、FAX(028-665-7802)で送る(電話・来所での申し込みもできます。申込用紙が手元にないときは、1の電話で聞く)
- FAXが届いたあと、センターから面接の連絡が来る。折り返しの電話の希望時間は、申込用紙の備考欄に書いておける。指定された日時に面接を受ける
- 受講者として決定されたら、開講日や教材費の案内に沿って準備する
- 受講を修了したら、必要に応じて資格試験(受験料は自己負担)を受ける

みさき今パートで働いていても、申し込めるんでしょうか。

藤井先生令和8年度の申込用紙の職業欄には「無職・パート・派遣社員・正社員」が並んでいるので、働きながらでも申し込める形になっています。ただし、講習の曜日は教室によって異なるので、仕事との両立はセンターに相談してください。

みさき面接があるってことは、何か準備しておいたほうがいいことはありますか?

藤井先生「資格を取ってどう働きたいか」を自分の言葉で説明できるようにしておくとよいでしょう。特に介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修は、資格を取ったあとに介護の現場でどう働きたいかが伝わると、面接でも話しやすくなります。

みさき教材費がどのくらいかかるかも、電話のときに聞いておいたほうがよさそうですね。

藤井先生そうですね。教材費・受験料の金額は申し込み時に確認するのが確実です。事前に大体の予算感をつかんでおくと、あとで慌てずに済みます。
お住まいの市町の支援もあわせて確認してください

藤井先生ここまで栃木県が実施する就業支援講習会をご紹介してきましたが、これとは別に、お住まいの市区町村が独自に就業支援を行っている場合があります。市役所・町役場のひとり親家庭担当窓口で、市区町村独自の制度がないかもあわせて確認してください。

みさき県の制度だけじゃなくて、市や町の窓口にも聞いてみます。

藤井先生それが確実です。最後に、この講習会とあわせて確認しておくとよい制度と、基本情報をまとめておきます。
就業支援講習会の基本情報まとめ

みさきこれを見ながら、まずセンターに電話してみます。

藤井先生それが確実です。最後に、あわせて確認しておくとよい制度をご紹介します。
併用できる他の支援制度

藤井先生この講習会で資格取得をめざしながら、次の制度もあわせて確認しておくと安心です。
- 高等職業訓練促進給付金 — 介護福祉士や看護師など、6か月以上の養成機関に通う間の生活費として月額最大14万円が支給される全国制度です。この講習会の実務者研修などを経て、さらに上位の資格をめざす場合に使える制度です
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金 — 教材費や受験料、資格取得にかかる費用を借りられる全国制度です。修学資金・技能習得資金といった種類があり、無利子または低利子で借りられます
- 児童扶養手当 — 資格取得をめざす間の生活費を支える、ひとり親家庭向けの全国制度です。あわせて受給状況を確認しておくと安心です

みさき県の制度と全国の制度、両方をうまく組み合わせられそうです。
公式情報・問い合わせ先

藤井先生申し込み方法や最新の定員は、必ずこの窓口に電話で確認してから動いてください。

みさきシンママ仲間にも教えてあげたいです。母子家庭だけじゃなく、父子家庭のお父さんや寡婦の方でも申し込めるんですよね。

藤井先生はい、母子家庭・父子家庭・寡婦のどなたでも、栃木県内在住であれば申し込めます。定員は少ないですが、応募してみる価値は十分にある制度だと思います。
※本記事は令和8年9月時点の公表情報をもとに作成しています。ひとり親の方を対象とした就業支援講習会の定員、開講日、選考方法、教材費などは、年度や会場によって内容が変わる場合があります。最新情報は、栃木県母子家庭等就業・自立支援センター(028-665-7801)でご確認ください。