埼玉県の制度
当たりやすくなる|埼玉県営住宅は母子・父子世帯に4割加算【令和8年度】
サービス 公開・ 更新
この制度は埼玉県にお住まいの方が対象です。全国共通の制度と併用できます。

みさき先生、埼玉県営住宅は母子家庭・父子家庭だと当たりやすくなるって聞いたんですけど、本当に4倍とかになるんですか?

藤井先生よく聞かれるんですが、そこは正確にお伝えしたいところです。埼玉県営住宅には、母子世帯・父子世帯の入居者選定を優先する仕組みがあって、当せんの確率に4割が加算されます。ただしこれは「4倍」ではなく「4割」で、しかも倍率ではなく確率への加算です。数字の意味を取り違えやすいので、今日はそこから丁寧に整理していきますね。

藤井先生はい、まったく違う話になります。「4倍」なら当せんする確率が4倍になるという意味ですが、「4割」は、優先事由に該当しない人の当せん確率に、4割ぶんを上乗せするという意味です。埼玉県の入居要綱に、そのままの言い方で書かれています。今日は「4割加算の中身」「対象になる条件」「当せん確率の優遇と収入基準の違い」「募集の時期と申し込みの流れ」「気をつけたいポイント」の順番でお話ししますね。
母子・父子世帯の「4割」を正しく理解する

藤井先生埼玉県営住宅入居要綱には、優先的な措置についてこう書かれています。「優先事由欄のいずれにも該当しない者の確率に加算倍率欄の倍率を加算して行うものとする」。つまり、優先事由に当てはまらない人を基準にして、そこに加算ぶんを足すという仕組みです。母子世帯・父子世帯は、この加算ぶんが4割にあたります。

藤井先生この表を見ていただくと分かるとおり、母子世帯・父子世帯の4割は、高齢者・障害者・多子世帯の2割より高い数字です。埼玉県営住宅の優先事由の中でも、最も高い加算区分のひとつにあたります。

みさきうちみたいなひとり親世帯が、いちばん優先されるってことですか?

藤井先生最も高い加算区分の「タイ」ですね。同じ4割の加算区分には、災害で住宅を失った世帯なども入っています。そのうえで、通常の生活の中で申し込む理由としては、母子世帯・父子世帯の4割がいちばん高い数字になっている、と考えていただいて大丈夫です。


みさきこの4割って、ほかの優先事由と重ねて使えたりするんですか?

藤井先生できます。埼玉県の要綱には「該当項目が複数ある場合はそれぞれ加算する」と書かれています。たとえば母子世帯・父子世帯であると同時に、子どもを3人以上育てる多子世帯にもあてはまる場合は、4割と2割を合わせて6割の加算になります。ただし多子世帯の年齢の数え方は、要綱では「18歳になってから最初の3月末日まで」、募集案内の優遇抽せん資格の表では「入居可能日の前日時点で18歳未満」となっていて、資料によって書き方が違います。お子さんが18歳前後なら募集案内で数え方を確認してください。

みさき条件が重なるほど有利になるんですね。次は、実際にうちが対象になるのか知りたいです。
対象になる条件

藤井先生埼玉県営住宅入居要綱では、母子世帯・父子世帯をこう定義しています。もとになっているのは埼玉県営住宅条例で、対象は「配偶者のない女性又は男性で、現に20歳未満の子どもを扶養している人」です。母子世帯は配偶者のない女性の世帯、父子世帯は配偶者のない男性の世帯という整理になります。

みさきこの「配偶者のない女性又は男性」っていう言い方、なんだか他でも聞いたことがある気がします。

藤井先生よく気づかれましたね。この定義のもとになっている法律は「母子及び父子並びに寡婦福祉法」という法律で、
児童扶養手当など、全国のひとり親向け制度の土台にもなっている法律です。埼玉県営住宅の優先の仕組みも、この法律の考え方に沿って対象を決めています。

みさきうちは離婚していて配偶者がいなくて、小学2年生のひなと2人暮らしです。この条件だと対象になりそうですか?

藤井先生はい、みさきさんのケースなら、配偶者がいないこと、20歳未満のお子さん(ひなちゃん)を扶養していること、この2つを満たしていますので、母子世帯の条件にあてはまります。ただし、離婚が成立していることが前提です。

みさきまだ離婚の話し合いが続いている人や、別居中の人はどうなるんですか?

藤井先生そこは注意が必要です。埼玉県住宅供給公社の募集案内では、母子・父子世帯の優遇について「別居中、離婚調停中の方や婚約者や内縁関係の相手がいる場合は、該当しません」と書かれています。つまり、別居中や離婚調停中の段階では、この4割の加算は付きません。

藤井先生申し込みそのものは別の話です。要綱では、配偶者と1年以上住所を別にしている場合、家庭裁判所に離婚の調停を申し立てている場合、
児童扶養手当を受けている場合(一部を除く)を「事実上婚姻関係が解消したと認められる者」として、配偶者がいないものとみなすと定めています。
申し込める資格と優遇の資格は別々に見る必要があります。ご自身がどちらに当てはまるかは、申し込む前に埼玉県住宅供給公社に確かめてください。

みさき住宅の種類によって、この優先が使えたり使えなかったりするんですか?

藤井先生埼玉県営住宅の住宅種別は、一般住宅、子育て支援住宅、高齢者・障がい者住宅、車イス住宅、単身住宅、単身車イス住宅に分かれています。このうち4割加算があるのは一般住宅と子育て支援住宅の2つです。募集案内の表でも、高齢者・障がい者住宅や単身住宅の欄は「-」になっていて、母子・父子世帯の加算は付きません。

みさき子育て支援住宅っていうのは、ひとり親専用の住宅なんですか?

藤井先生そう思われがちなんですが、そこは少し違います。子育て支援住宅に申し込めるのは「子育て世帯」または「若年世帯(40歳未満の夫婦)」で、要綱の用語でいう「ひとり親世帯」は、この子育て世帯のうち母子世帯・父子世帯にあたる人、という位置づけです。ひとり親専用の住宅枠ではありません。
「ひとり親世帯」という区分はあるが、専用の住宅枠ではない
埼玉県営住宅入居要綱には「ひとり親世帯」という用語の定義があり、子育て世帯のうち母子世帯又は父子世帯にあたる人を指しています。ただし子育て支援住宅そのものは、子育て世帯全般または若年世帯(40歳未満の夫婦)が申し込める住宅です。母子世帯・父子世帯だけが入居できる専用の住宅ではない、という点を取り違えないようにしてください。

みさき対象になる条件は分かりました。次は、優先が「当たりやすさ」だけの話なのか、それとも申し込める収入の幅も広がるのか、そこをはっきり知りたいです。
当せん確率の優遇と収入基準はまったく別の話

藤井先生ここが今日いちばん大事な話です。母子世帯・父子世帯への4割加算は、抽せんでの当たりやすさを高める仕組みであって、入居できる収入の基準を緩める仕組みではありません。まず、県営住宅に申し込むための収入基準そのものを見てみましょう。

みさきこの「月収額」って、お給料の額面をそのまま12で割った金額のことですか?

藤井先生いいえ、そこも誤解しやすいところです。「月収額」は、1年間の総収入から所得を出し(お勤めの方は給与所得控除を引いたあとの金額)、そこから扶養親族などの控除額を差し引いて、12で割って出す金額です。額面の年収を単純に12で割った金額でも、税金や社会保険料を引いたあとの手取り額でもありません。ご自身の月収額がどちらの基準にあてはまるかは、募集案内の計算方法を見ながら計算するか、窓口で確認してください。

みさき214,000円まで使えるほうの基準は、ひとり親世帯なら使えるんですか?

藤井先生「ひとり親だから」という理由では使えません。ただ、緩和の対象になる「裁量世帯」の中身を見ると、ひとり親世帯にも関係する項目があります。埼玉県住宅供給公社の募集案内では、裁量世帯にあたる方がいる世帯は収入月額が214,000円以下に緩和されるとして、そのひとつに「同居者に小学校就学前の者がいる方」が挙げられています。埼玉県県営住宅条例にも「同居者に小学校就学の始期に達するまでの者がある場合 二十一万四千円」と書かれています。

みさきじゃあ、小学校に上がる前の子がいれば、ひとり親でも収入月額214,000円まで申し込めるんですか?

藤井先生はい。ただし理由は「ひとり親だから」ではなく「未就学のお子さんがいるから」です。お子さんが小学校に入ったあとは、ほかに当てはまる事情がなければ、原則の収入月額158,000円以下で見ることになります。ひとり親であること自体は、収入基準には効きません。

みさきほかにはどんな世帯が裁量世帯になるんですか?

藤井先生募集案内には、年齢の区分として「申込者本人が60歳以上で、同居者のいずれもが60歳以上または18歳未満」「単身住宅へ申込む60歳以上の方」、障がいの区分として身体障がい者手帳1〜4級・精神障がい者保健福祉手帳1〜2級・療育手帳のⒶ・A・B・一定の戦傷病者、そのほか原子爆弾被爆者、本邦引揚後5年を経過していない海外からの引揚者、ハンセン病療養所に入所していた方などが挙げられています。ご自身が当てはまるかは、そのときの募集案内の「入居収入基準」の欄で確かめてください。


みさきじゃあ、収入が158,000円を超えていたら、母子世帯・父子世帯でも一般住宅には申し込めないんですか?

藤井先生158,000円を超えていて、未就学のお子さんがいるなどの緩和の事情にも当てはまらない場合は、母子世帯・父子世帯でも申し込めません。母子世帯・父子世帯であることは、当せんのしやすさには効きますが、そもそも申し込みの対象になるかどうかを決める収入基準のほうには効きません。この2つは、はっきり分けて考えておいてください。
当せん確率の優遇と、収入基準の緩和は別物です
母子世帯・父子世帯への4割加算は、抽せんでの当せん確率に上乗せをする仕組みで、県営住宅に申し込むための収入基準そのものを緩める仕組みではありません。収入基準は原則158,000円以下で、同居者に小学校就学前の子がいる世帯など「裁量世帯」にあたる場合に限り、214,000円以下まで緩和されます。4割加算と収入基準の緩和は、それぞれ別の条件で決まるので、2つを混同しないようにしてください。

みさきよく分かりました。当たりやすさの話と、収入の話は完全に別物なんですね。次は、実際いつ・どうやって申し込めばいいのか教えてください。
募集の時期と申し込みの流れ

藤井先生埼玉県営住宅の入居者募集には、定期募集と随時募集の2つの方法があります。

みさき随時募集でも、母子世帯・父子世帯の4割加算は使えるんですか?

藤井先生募集案内で優遇の加算が説明されているのは「抽せん」の項で、抽せんで入居者を決める定期募集の話です。先着順の随時募集の流れには抽せんの工程が書かれておらず、随時募集で4割加算が使えるという説明は募集案内では確認できていません。4割加算は定期募集の募集案内で確認してください。
「4割」は募集案内では「抽せん個数」で説明されている
「4割」という数字は、埼玉県が公表している「埼玉県県営住宅入居要綱」(令和8年1月30日施行)に、優先事由と加算倍率の対応表として書かれているものです。募集のたびに配布される「県営住宅入居者募集案内」では、同じしくみが抽せん個数で説明されています。令和8年7月の募集案内では、一般住宅・子育て支援住宅の基本抽せん個数が5個、母子・父子世帯の優遇抽せん加算が2個とされていて、2個÷5個=4割で要綱の数字と一致します。多子世帯の加算は1個で、これが2割にあたります。抽せん個数は住宅の種別によって違うので、申し込むときはそのときの募集案内の表で確かめてください。

みさき実際の申し込みは、どういう流れで進むんですか?
ステップ
STEP1. 定期募集(1月・4月・7月・10月)の募集案内を、埼玉県または埼玉県住宅供給公社のホームページで入手する
STEP2. 申し込みたい住宅を選び、収入基準など入居資格を満たしているか確認する
STEP3. 母子世帯・父子世帯にあてはまる場合は、申込書の下段にある優遇番号の「1」に○をつける(高齢者や障がいの区分は自動で適用されるが、母子・父子世帯は自己申告。○をつけ忘れると加算されない。優遇番号を誤って記入すると失格になるので、そのときの募集案内の一覧表で番号を確かめる。WEB申込みで優遇番号をどう入力するかも、募集案内で確認する)
STEP4. 申込書を提出する(定期募集は郵送のほか、WEBサイトからの申込みも可能。随時募集は担当支所の窓口で申込書を記入して申し込む)
STEP5. 抽せん結果を確認する。当せんした場合は、指定された期間内に収入審査などの入居手続きを行う(連帯保証人は不要だが、緊急時等連絡先が必要)

みさき申込みの方法は分かりました。ほかに気をつけておくことはありますか?
気をつけたいポイント

藤井先生ここまでの内容を踏まえて、申し込む前に整理しておきたい点をまとめますね。
- 4割の加算は「当たりやすくなる」仕組みで、必ず当せんするとは限らない
- 4割の加算は自動では付かない。申込書の優遇番号に自分で○をつける必要があり、番号を誤ると失格になる
- 募集案内では「4割」が抽せん個数(基本5個に加算2個)で説明されている。抽せん個数は住宅の種別で違うので、そのときの募集案内の表で確認する
- 収入基準は原則158,000円以下。同居者に小学校就学前の子がいるなど「裁量世帯」にあたる場合は214,000円以下で、母子世帯・父子世帯であること自体は収入基準に効かない
- 一般住宅・子育て支援住宅の入居期間は原則10年間(借上型県営住宅は別に定められている)
- お住まいの市区町村が、独自に市営住宅・町営住宅を持っている場合がある

藤井先生これらを踏まえて、申し込む前に募集案内をよく確認しておくと安心です。
「4割」は当たりやすくなるだけで、必ず当せんするとはかぎりません
母子世帯・父子世帯への4割加算は、あくまで優先事由に該当しない人と比べたときの確率への上乗せです。実際にその回の募集でどれくらい当たりやすくなるかは、募集戸数や申し込む人数によって変わるため、今回の調査では確認できていません。加算の対象になっていても、必ず当せんするとは限らないことをふまえて申し込んでください。

みさき当せんしたあとのことも聞いておきたいです。ずっと住み続けられるんですか?

藤井先生そこは住宅の種別で分かれます。埼玉県住宅供給公社の募集案内では、母子世帯・父子世帯の4割加算が定められている一般住宅と子育て支援住宅は入居期間が原則10年間とされています。高齢者・障がい者住宅や車イス住宅は期限がありませんが、4割加算の対象になるのは期限付きのほうの2種類です。借上型県営住宅の入居期間は別に定められているので、募集案内の一覧表で確かめてください。

みさき10年たったら必ず出ないといけないんですか?

藤井先生募集案内には、10年の入居期限が満了するときに18歳未満のお子さんがいる世帯などは、申請により入居期限の延長ができる場合がある、と書かれています。ただし家賃の滞納や収入超過などで入居要件に当てはまらなくなっている場合は、延長が認められないとされています。延長できるかどうかはそのときの状況によるので、10年という期限があることを前提に住まいの計画を立てておくほうが安全です。

みさき埼玉県営住宅で落選が続いたら、もう住まい探しはあきらめるしかないんでしょうか。

藤井先生いいえ、そんなことはありません。まず埼玉県営住宅そのものに「通算落選世帯」という優遇があり、要綱には2割の加算が定められています。募集案内では、直近2年間に同一世帯・同一名義人で申し込んで落選した回数が4回以上ある世帯(補欠になったものの繰上当選しなかった場合も含む)が対象で、一般住宅に限られるとされています。その期間の抽せん結果はがきが必要になるので、落選しても抽せん結果通知は捨てずに取っておいてください。

藤井先生はい、市区町村独自の住宅制度もあわせて確認を。埼玉県は40の市と22の町、1の村からなっていて、その中には自前で市営住宅・町営住宅を運営しているところもあります。埼玉県営住宅の抽せん結果だけを見て諦めず、市役所・区役所・町村役場の住宅担当窓口でも、その市区町村独自の住宅制度がないかあわせて確認してみてください。

みさき家賃はどうやって決まるんですか? 4割の優遇があると、家賃も安くなったりしますか?

藤井先生いいえ、母子世帯・父子世帯の優先によって家賃そのものが安くなるわけではありません。家賃は、住宅の広さや立地、入居する世帯の収入などに応じて決まります。この優先が効くのは、抽せんの当たりやすさの部分だけで、当せんした後の家賃の計算方法自体は、優先のあるなしにかかわらず同じです。

みさき募集される住宅は、埼玉県内ならどこでも選べるんですか?

藤井先生埼玉県が管理する県営住宅であればどこでも申し込みの対象にはなりますが、実際に募集される住宅の所在地・戸数は、募集のたびに変わります。希望する市区町村に、ちょうどよいタイミングで対象住宅があるとは限らないので、そのつど募集案内で所在地を確認してください。

みさき分かりました。県営住宅だけに絞らず、いろいろ確認したほうがいいんですね。最後に、この制度の内容を表でまとめてもらえますか?
県営住宅の母子世帯・父子世帯優遇の基本情報まとめ

みさきありがとうございます。この制度と一緒に知っておきたい、ほかの支援制度も教えてください。
併用できる他の支援制度

藤井先生住まいの当たりやすさが上がることで、他の手当や制度もあわせて活用しやすくなります。
- 児童扶養手当: 全国共通の制度です。県営住宅の入居可否とは別に申請でき、住居費の負担が下がれば、児童扶養手当を教育費や生活費により回しやすくなります。
- 公営住宅の優先入居: 母子世帯・父子世帯を含む世帯が、公営住宅の抽せんで優先される仕組みについて、全国的な考え方をまとめた記事です。埼玉県以外にお住まいの場合や、県営住宅以外の公営住宅を検討する場合にあわせてご覧ください。
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金: 転居にかかる費用など、まとまったお金が必要になったときに借りられる公的な貸付制度です。県営住宅への入居が決まったタイミングでの資金準備にも活用できます。

藤井先生母子家庭・父子家庭のどちらも、この優先の対象で、シングルマザーもシングルファーザーも同じ条件で申し込めます。
埼玉県のひとり親支援制度のページに、埼玉県内で使える制度をまとめているので、あわせてチェックしてみてください。

みさきよく分かりました。県営住宅だけじゃなくて、いろいろ組み合わせて確認したほうがいいんですね。焦らず気長にやってみます。

藤井先生よくある質問は、このページの下にまとめてあります。
公式情報・問い合わせ先
※本記事は令和8年9月時点の公表情報をもとに作成しています。県営住宅の入居資格の判定、優先事由の申告方法、募集の具体的な日程などは、個別の状況や年度によって異なります。最新情報は、そのときの募集案内、または埼玉県都市整備部住宅課・埼玉県住宅供給公社でご確認ください。
よくある質問
埼玉県営住宅の母子世帯・父子世帯優遇は、本当に4割ですか?
はい。埼玉県が公表している「埼玉県県営住宅入居要綱」に、母子世帯又は父子世帯の加算倍率は4割と明記されています。ただしこれは倍率ではなく、優先事由に該当しない人の当せん確率への加算です。「4倍」ではないので注意してください。
母子世帯・父子世帯なら、収入が多くても県営住宅に申し込めますか?
いいえ。4割加算は当せん確率への優遇であって、入居できる収入の基準そのものを緩める仕組みではありません。ただし、収入基準には「裁量世帯」という緩和のしくみがあり、埼玉県住宅供給公社の募集案内では、同居者に小学校就学前の子がいる世帯などがその対象として挙げられています。未就学のお子さんがいるひとり親世帯は、ひとり親であることが理由ではなく、未就学の子どもがいることを理由に、収入月額214,000円以下まで緩和されます。
父子家庭やシングルファーザーでも、母子世帯と同じように優遇されますか?
はい。埼玉県営住宅入居要綱では、母子世帯・父子世帯のどちらも同じ4割の加算が定められています。
この「4割」は、募集のたびに配られる募集案内にも書いてありますか?
はい。令和8年7月の募集案内には、同じしくみが抽せん個数で書かれています。一般住宅・子育て支援住宅の基本抽せん個数が5個、母子・父子世帯の優遇抽せん加算が2個で、2個÷5個=4割となり、入居要綱の数字と一致します。抽せん個数は住宅の種別によって違うので、申し込むときはそのときの募集案内の表で確かめてください。
母子世帯・父子世帯の4割加算は、自動で付きますか?
自動では付きません。母子・父子世帯の優遇は自己申告で、申込書の下段にある優遇番号の「1」に自分で○をつける必要があります。○をつけ忘れると加算されず、優遇番号を誤って記入すると失格になります。高齢者や障がいの区分は自動で適用されますが、母子・父子世帯は同じではないので注意してください。
母子世帯・父子世帯の加算と、ほかの優先事由(多子世帯など)を両方使えますか?
使えます。埼玉県の要綱には、該当する項目が複数ある場合はそれぞれ加算すると書かれています。母子世帯・父子世帯(4割)と多子世帯(2割)の両方にあてはまる場合は、あわせて6割の加算になります。
子育て支援住宅は、ひとり親専用の住宅ですか?
いいえ、専用ではありません。子育て支援住宅に申し込めるのは子育て世帯全般または若年世帯(40歳未満の夫婦)で、母子世帯・父子世帯はその中に含まれる位置づけです。母子世帯・父子世帯の4割加算自体は、一般住宅・子育て支援住宅のどちらにも定められています。
埼玉県営住宅の募集はいつ行われますか?
定期募集は年4回、1月・4月・7月・10月に行われ、募集期間は各募集月の1日から21日(1月募集のみ4日から21日)です。このほか、随時募集(原則先着順)もあります。
埼玉県営住宅に落選したら、他に住まいの選択肢はありますか?
あります。随時募集への申込み(原則先着順)のほか、お住まいの市区町村が独自に市営住宅・町営住宅を持っている場合があります。県営住宅の抽せん結果だけで諦めず、市役所・区役所・町村役場の住宅担当窓口にも確認してみてください。